「──そんなことないって。褒めたって点数やんないぞ」 ノックする前、ドアの向こうから聞こえたのは先生の声。 「お世辞じゃないのにー」 「ねー」 それと、女の子たちの声。 ……最近気付いた。 先生って、私が思ってるよりずっと人気がある。 前までは月曜日くらいしかここに来なかったから気付かなかったけど、結構な頻度で女の子の声がする。 そりゃ、先生は先生だし、私だけのモノじゃないけど。 そんなことはわかってるけど。 「──じゃあねーせんせ」 「はいはい、ちゃんと勉強しろよー」