私はちゃんと先生を好きで、そして、先生は私を好きって言ってくれて。



私はこれからもっと先生を好きなれる。

だって、これからもっといっぱい先生を知っていくから。


先生にだって私を知ってもらいたい。



そう、好きってこういうことなのかも。

こんな単純なことなのかも。



「あ、来たかな?」


「え?」


ドアベルが鳴って、入り口を振り返ると先生が入ってくるところだった。