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何があっても時間っていうのは流れて行くわけで。

気がつけば明日から文化祭。


プラネや展示物の最終確認に追われている間は何も考えなくていい。

澤田くんはあれから何もなかったかのようにしてるし、先生は……先生も私のことを避けてるけど、私も避けてしまって悪循環になっている。


授業中も黒板に向かう先生の後姿を目で追っては、あの日のあの言葉を後悔した。



そんなぐちゃぐちゃな気持ちのまま、



もうすぐ私は16になる。