【完】君と流れ星を。

いくつもの流星が空に傷を付けながら過ぎていく。


一瞬だけだけど、暗闇に引っ掻き傷ができるように見える流星痕。

その傷痕は消えてしまうってわかっているけど、必死にもがいているように見えた。



俺もそうしてしまいたかった。

もがけばよかった。


消えてもいいから。
なくなってもいいから。


梨紗は俺に背を向けたまま空を見つめていた。


『梨紗……俺さ……お前────』


その時、言いかけた言葉を飲み込みほど大きな流星が空を真っ二つに切り裂いた。