『産みたいっていうのは私のわがままだもん』 『それはわかんないだろ。幸にいがどう思うかなんて、聞かなきゃわかんないだろ。俺は幸にいがそんな小さな器だなんて思ってない。 ……俺が尊敬する男なんだから!』 俺は精一杯の笑顔を向けた。 それが梨紗のためにできる唯一のことだから。 『でも……』 『もし幸にいが進学諦めても、俺が代わりに大学行って、先生になる』 『いっくん……』 『先生なんて似合わないけど』