『私、赤ちゃん産みたい』 『そうか』と先生は短く答える。 『先生に怒られるかと思った』 『怒らないさ。俺が言う言葉なんて梨紗にはもうわかってるんだから』 何の反応もしない俺を心配してか、先生と梨紗の注意が俺に向く。 ああ、何か言わないと。 『……幸にいは何て言ってんの?』 声は情けなく掠れた。 『……幸太は知らないよ』 『は?何言ってんの?』 『私が決めたの』