【完】君と流れ星を。

梨紗、お前わかってる?

誰もいないこんな場所で二人きりなんだ。


手を伸ばせば届くんだ。


傷つけたくない。

でも。
全部壊してしまえたら……。



こんな想いを抱えているのに、
叶わないって知っているのに、

このぬるま湯に馴れてしまってる。




『もう帰ろ』


『……うん』


何か言いたげな梨紗に気づいたけど、見て見ぬふりをした。



このままだと、引き返せなくなる。

恐怖に似たその感情から俺は逃げたんだ。