「……藍原さん、なんで怒らないの?私、ひどいことしたのに」 「もう、いいんです。なんか先輩とはいい友達になれそうな気がするから」 強がりとかそういうものではなく、本当にそう思った。 「あ、先輩に友達とか失礼でしたよね!す、すみません」 私の言葉に先輩はしばらく沈黙した後でクスクスと笑った。 「藍原さんって不思議な人ね」 「え?」 「私勝手にもっと弱い子だと思っていたの。ちょっとウワサを流したり、少しのいやがらせで部活やめてくれると思った」 彼女は申し訳なさそうにそう言った。