「ウワサに尾ひれがつきまくってさ、その、か、体で誘惑してるとか……」


「か、カラダ?!」


千尋に口を押さえられる。


「しっーー!!!声が大きい!!」


2人で辺りを見渡して、誰もいないことを確認する。


「なんかウワサがぐちゃぐちゃで、よくわからないんだけどさ」


「……なるほど」


「なるほど?!どういうこと?!」


慌てる千尋を私は「まぁまぁ」となだめた。