【完】君と流れ星を。

でも、誰もいないみたい。

化学準備室も実験室も電気は消えたままで、誰かがいる気配が感じられない。

なんだかあきらめきれなくて、私は実験室のドアを静かに開けた。


まだ日は暮れていないけど、雨の日の教室は暗い。

最前列の電気だけを付け、本を開いた。


でも、まったく集中できない。

好奇心や悪意をむき出しにした視線を思い出し、胸が締め付けられるように苦しかった。

何をしたんだろう?
何があったんだろう?


考えてもわからないことを考えては深いため息をつく。


「はぁ……」


「これ以上この部屋の湿度を上げんなよ」