「ね、ね、こっそり見てていい?」
「やだよー!なんか恥ずかしい」
なんて千尋と騒いでいると、あっという間に約束の時間になっていた。
8時ちょうど。
澤田くんは数冊の本を抱えてやってきた。
「もしかして待たせた?」
「ううん!今まで千尋と話してたから平気」
なんかデートみたいな会話。そう思うとちょっと緊張。
「どの本にする?別に全部貸してやっても問題ないけど」
「えっーと、これはどういう本?」
数冊の本の概略を説明してくれる澤田くんは、とても楽しそうで、そんな顔を見ているとなんだか私も楽しくなってきた。

