「ドーナツみたい」 「ドーナツみたいだな」 先生と言葉が重なった。 しばらく見つめ合って、どちらともなく笑みがこぼれた。 「……紗奈、その服さ、お前が買ったの?」 「え?これですか?母のワンピースなんです。母が私くらいの歳のときによく着ていたらしいんです」 「…………」 「せんせ?」 「なるほどな、なんか懐かしいデザインだと思ってさ」 「変ですか?」 「ううん、よく似合ってるよ」 先生はそう言って、大きな切り株に腰を下ろした。 私も先生にならって横に座る。