【完】君と流れ星を。

先生は私の手を取り、歩き始める。

月明かりの下で見る先生の横顔は知らない人のようだった。


「先生、今日、変」


「……お前のせいだよ」


「え?」


会話はそこで途絶えたまま、辺りに響くのは私たち2人の足音と風の声だけだった。


そうして歩いた道は突然終わりを迎える。

木々が空を覆う道は、小さな円形の空間に繋がって途絶えた。

真ん中には大きな切り株。

その真上だけは木の枝がなくて、見上げると空が円形に切り取られたように見える。


今はそのまんまるな空の真ん中に月があって、まるで――