【完】君と流れ星を。

先生の声が耳元で聞こえて、くすぐったいような、心地いいような感覚が体を包む。

この鼓動は先生に伝わっているだろうか。


風が揺らす木々のざわめきと私の心臓の音、先生の呼吸、それしか世界には存在してないみたい。

そんな世界があるなら、この世界が続くなら、私は他には何もいらないと思った。



先生がもう一度強く私を抱きしめる。


「せんせ……苦しい……」


「うん……」


聞いたことない声。

切なく、甘い。



どれくらいの時間が過ぎたんだろう。

唐突に力が緩んで、私は眩暈がしそうになった。