「ここは俺と相馬さんだけしか知らないんだ」 秘密基地を自慢する子供みたいな先生の様子に私は微笑んだ。 「いっ!!!」 その時私は足元の大きな石につまずいてバランスを崩した。 とっさに前を歩く先生の腕にしがみつく。 「あ……ご、ごめんなさい……」 急に腕に抱きついてしまったことが恥ずかしくて、私は慌てて腕を離した。 でも先生なら「気をつけろよ」なんて言って、またいつもみたいに頭をくしゃっと撫でてくれるって、そう思った……のに。 「お前わかってんの?」 「え……」