【完】君と流れ星を。

その景色が見渡せる場所にテーブルとイスがあって――お世辞でもキレイと言えるものではなかったけど――みんなで向かい合って座ると楽しくて笑顔になる。

さらに先生の正面の席になって私は嬉しくなる。

だって、正面にいれば何も考えなくても先生の顔が見れる。


「紗奈ちゃん、お弁当どれでもいいの?」


先輩の声がして私は紙袋ごと自分のところへ引き寄せた。


「これが海斗先輩の、これが大島先輩の、こっちが先生の、これが澤田くんの……」


そうだった。クリームコロッケ失敗したんだった。

浮かれて忘れていた自分が恥ずかしい。


「澤田くんあのね――」


言いかけた時にはもう遅くてみんなお弁当のふたを開けてしまっていた。