【完】君と流れ星を。

私……先生が好きなんだ……。

自覚すると、さらに体が熱く、胸の奥がぎゅっとなった。


走ったせいじゃない。


でも、少し……ほんの少しだけ霧が晴れたような気がする。

ただ自分の気持ちに気付いただけなのに。



化学準備室が見えなくなった頃、私は足を止めて肩で息をした。

そして、窓から空を見る。


どうしてだろう。

こんなにも綺麗な色が世界にあったなんて知らなかった。

『恋をすると世界が違って見えるんだ』

そんな歌の言葉を思い出していた。