「なんか用事あんの?」 「いえ、別に……」 先生の方を見ずに言った。 胸の奥が締め付けられるような感覚が少しずつ広がっていく。 知らないわけじゃない。 この気持ちって…… 「妬いてんの?」 からかうように言う先生の言葉は、私が思ってたことだった。 「北大路って美人だよなー紗奈もそう思うだろ?」 きっと全部見透かされてる。 「はい……頭もいいし、運動神経もいいって聞きました」 北大路先輩に憧れる。 さっきまでそう思っていたはずなのに。