【完】君と流れ星を。

私は驚かされた仕返しにちょっと先生を試してみたくなる。


「違いますよ。職員室に行くんです」


そんなことを言ってみた途端、先生の表情がみるみる曇っていく。

私はそんな子供みたいな表情をする先生がおかしくて声を上げて笑った。


「嘘ですよ。先生。化学室に行く途中でした」


そう言うと先生は私の頭をぐちゃぐちゃっと荒っぽく撫でながら、「からかうのは10年早い」と言った。



少し前を歩く先生が、いつもいる化学準備室ではなく、化学実験室の前で立ち止まる。


「ちょっとここで待っててくれ」


そう言って私を置いたまま、中に入ってしまった。