「手放すんだ…」
っと低い声で言う乃斗。
乃斗は副社長をやっていて、美咲が社長を辞めるということは…
乃斗が社長に…
だが…
乃斗は美咲を睨み黒オーラを出しはじめた。
「White Roseを手放せるの?
あの会社は美咲がバイトで貯めた金を使って建てた会社じゃ…「私が叔母さまに逆らえるとでも?」」
無理だ。
美咲が叔母さまに逆らえる訳がない…
俺だって…
美咲は、さっきデニスさんに見せた新作のデザインが描いてあるスケッチブックを取り、席を立った。
すっかり忘れてた。
「碓氷?」
美咲の目の前には、碓氷と五十嵐が座っていた。
碓氷は、美咲を睨んでいる。
正しく言うと…俺(乃斗)を睨んでいる。
<俺ねー>

