かわいくなる方法

お母さんとお父さんだってそう

「ほら有沙。かわいい服を買ってきたぞー。」

「有沙は本当にピンクが似合う!お姫様みたい。」

なんて、お姉ちゃんのことはさんざん誉めるくせに、

「茉莉沙には、茶色の服を買ってきたぞ。」

「サイズが合ってて良かったわ」

あたしにはこんな感じ。

1度も、あたしに

『可愛い』

なんて言葉をかけてくれたことはない。

お姉ちゃんはピンクとか、華やかな色。

あたしは茶色とか、地味な色。

いつだって、お姉ちゃんの方が得しててみんなに愛されてる。

世の中って不公平だ。