「 本当に?全部覚えてる? 」




この話はここで終わらない。
まだ続きがある。




結局流れ星は見れなくて、
星も落ちてこなくて。




騒いでいた私と違って
途中から黙り込んでいた
潤にどうしたの、って
顔を覗き込みながら聞いた。




「 ながれぼし、いらない 」


「 ・・・なんで? 」


「 だって、 」




バコッ、と頭を叩かれて
再度我に返った。




目を閉じるとあの時の風景が
そのまま映し出されて、
本当に幼稚園の頃に戻ったみたいな
感覚になってしまう。