「ほら、素直に喜べ。てか、感謝するところだろ」
『はぁぁあぁん!?』
…――どうやら、“哀”よりも“怒”の方が勝(まさ)っていたらしい。
あたしは、般若の面で後ろに立っている鬼畜野郎を酷く睨む。
「凜。折角の綺麗なお顔を自分で台無しにしているぞ?ほら、スマーイル」
『オイ。あたしのお顔を台無しにさせたのは、何処のどいつだ!!』
「……俺か?」
『まさかの自覚無し!?あ゙ぁん?』
「あっ!でも、凜はどんな時でも凄艶だから大丈夫」
目を細めて、クスクスと笑うこの男。
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