【完】俺だけを愛して溺れろ。




……今のはあたしじゃない。



あたしは蒼空の様子を確かめようと、箸を置いて振り返ると、



「何がしたいわけ?てか、お前らが何様のつもりだよ」



ぎょっとした。



あたしだけじゃない。



そこにいた誰もが、ぎょっとした表情を浮かべて蒼空を見た。



蒼空は腕を組みながら、彼女たちに微笑みかけている。



けど、背筋が凍るような感覚に見舞われるのは、あたしだけだろうか。



……蒼空、立腹してる?