無視、無視。 視界にも入れたくない。 けど、明らかに聞こえるように言っている彼女たちの声は嫌でも耳に入った。 「蒼空君、お久しぶり」 「最近、元気ないけど大丈夫?」 「蒼空君といつも一緒にいたあの女の人に酷い事されたって耳にしたよ?」 「しかも、蒼空君が突き放した腹いせに、そういうことをしたんでしょ?ほんと、何様のつもりなんだろうね?」 「蒼空君、可哀想だよ。あの女の所為で……」 ほーら、始まった。 また、あたしを悪者扱いするのね? これで何度目よ。