【完】俺だけを愛して溺れろ。




あたしを侮っていた彼女たちはついに反抗する言葉も見つからず、下唇を噛み締め口を噤(つぐ)む。



やっとで静かになったと思いきや、別の方向から騒(ざわ)めく声が聞こえ、彼女たちだけではなくあたしもそちらに視線を向けた。



そこには、平然たる顔つきで将生さんと並んでやって来た蒼空がいて……。



『(何でこのタイミングで現れたのよ!)』



そして、恐れていた事態が起きてしまった。



彼女たちは顔を見合わせ、あたしから離れていき、蒼空のもとへ歩み寄る。



『(もう勘弁してよ)』



あたしは何食わぬ顔で自分の箸を進める。