『洸太の匂いだ』 「俺、この香りが一番好き」 『あたしも好き!』 目を細めると、洸太ははにかんだ。 匂いもきつくないし、香水が苦手なあたしでもこれなら付けられる。 この香水の名前、覚えておこう……。 「凜、欲しい物ある?」 『いや、特に……』 「んじゃ、レジ行くか」 あたしはレジの方へ持って行く洸太の後ろに付いて行く。 けど、ふと。 シュッと弾けるような爽やかな香りに足を止めた。