何か、異世界にいるみたいっ! ほんと綺麗……。 そう心を躍らせている、と。 「いつも使っている香水は……」 どうやら、買いたい香水はすでに決まっているらしい。 ガラス棚に飾られた、種類の違う瓶を一瞥することなく通り過ぎる。 『(えーっ!)』 デザインが珍しいあの香水とか、色鮮やかなあの香水とか、テスターで香りを試したいのに。 洸太、配慮に欠けてるよ? てか、あたしの心情を察して? すると、願いが通じたのか、洸太は足を止める。