【完】俺だけを愛して溺れろ。




さすが腐れ縁。



なんだかんだ言って、洸太は昔から優しい。



ただ、洸太も不器用だから、その優しさに気付きにくいんだよね。



「ほら、入るぞ」



『え?ちょっ、』



突然、あたしの手を握って店に入るもんだから、つんのめりになるのを必死に耐える。



『(この野郎っ!)』



洸太を叱咤しようとした刹那、様々な香りがあたしたちを包み込んだ。



『(ここが香水専門店……)』



初めて入った。