【完】俺だけを愛して溺れろ。




「俺、このまま帰宅すると、絶対野垂れ死にするー」


『……』


「そういう訳だから、今日は泊まる――…」


『それだけは勘弁して下せぇ』



……チッ。



分かった、分かったわよ!



取りに行けば良いんでしょ!?



あたしははぁと深い吐息を漏らしながら、フォークを取りに行く。




背後からクスクスと、中島の馬鹿にした笑い声にカッチーンと頭にきつつも、中島に『どーぞ』と穏やかな口調と笑みでフォークを渡す。