* * * 形は綺麗に整っており、飯を包んでいる卵が色鮮やか。 今晩のご飯は、唾液が沢山出る程の美味しそうなオムライス!! 『オムライス食べるの久々だぁー!』 あたしはあまりの嬉しさに、目を輝かせながらオムライスと見つめ合う。 「あれ?凜って、オムライス好きだっけ?」 『うん、大好きっ!』 「……へぇー。んじゃ、また今度作るよ。はい、スプーン」 『ありがとう』 差し出されたスプーンを受け取ると、蒼空はあたしが座るソファーの隣に腰を下ろす。