【完】俺だけを愛して溺れろ。




可愛い二匹の豚がキスをしている。



やっと、中島の言動の意味を理解したあたしは、熱が顔に集中する。



『バッカじゃないの!?』



「ん?照れてる、照れてる」



『わ、笑うなっ!』



口元を押さえてクスクスと笑う中島を睨み付ける。



「これにしようか」



『あんた、本気で言ってるの!?』



「よし、次写真立てー」



『(えー)』



中島は同じマグカップを二個手に取り、あたしの手を引いて歩き出す。