「俺の名前、綺麗なんだろ?」 『――っ!』 思わず、息を呑むあたし。 だがしかし、鋭い眼光を中島に向けた。 『わざわざ、昔のことを思い出させるあんたが憎い』 今日の中島の言動は過度すぎる。 中島の意図が読めない。 ……いや、今に始まったことじゃない。 最初から、常軌を逸している男だったか……。 「凜、それってさ?」 『……』