何これ。 意味が分からない。 繋がれた手が指先が絡む繋ぎ方に変わったことを突っ込まない、あたしが分からない。 「なぁ、凜」 『……』 「下の名前で呼んでよ」 『……何で?』 「その方が恋人っぽく見えるじゃん」 『はぁん?』 不愉快のあまり眉根をグッと寄せると、中島は目を細めた。 「それにさ?」 『何よ』