松来先輩は少しよろめいて頬に触れた 「いってぇ~」 何か・・・言おうとしたけど それよりも先にしなきゃいけない事があった・・ ごめん・・・って言わなきゃ 校門を通り過ぎて、角を曲がったら 愛しい人の歩く姿があった・・・ 好きだった・・・ずっと好きで・・・別れるなんて言って後悔して・・ 全部自分で失って・・・ バカみてぇ 「まやっ」 振り返ったまやの目は涙で溢れていた