「第六師団は第四格納庫で輸送ヘリに乗り込め!全員の収容を確認後、作戦区域に移動する!」

それぞれの元帥が自分の師団に指揮を下す。兵達はそれに合わせて無駄無く行動している。

「…俺達も行くぞ。」

「三人共、頼んだよ。」
「了解しました。」

三人はそれぞれの師団の所に向かった。

「…まぁ、あの三人なら大丈夫だろう。さて…私も行こうか…」

大元帥は壇上から降りてどこかに向かった。



「…よし、最終チェックは済んだな。これより、第一師団の収容作業に入る!」

その指示で第一師団の団員達が輸送艦に乗り込んでいく。

「…全員乗り込んだようだな。私達も行くぞ。」

「あぁ。」

憲蔵とユリスは最後に乗り込んだ。憲蔵とユリスはブリッジに移動した。

「よし。第八師団、出撃!」

その号令で席に座っている団員がパネルを操作していく。

「出撃許可確認!ゲート開放!」

すると格納庫のゲートか開いて中に日の光が差し込んだ。

「出撃!」

ユリスの号令で艦隊が一斉に出撃した。それと同時に第四格納庫からも第六師団を乗せた輸送ヘリが次々と出撃した。海には艦隊が、空には輸送ヘリがと上下を灰色の塊が固めている。灰色の塊は共に作戦区域へ向けて動き出した。









「…この辺りだな。各艦に伝達!各艦、所定の位置で待機!」

ユリスの命令通り、無人艦隊が円を描くように配置されていく。そしてその外側を有人艦隊が囲み、その上空を第六師団のヘリが巡回している。これが大元帥から各元帥に伝えられた作戦の配置だ。そうこうしていると無人艦隊が囲んでいる場所から何かが海面に姿を現した。

「…こ、これは…!?」