「ん?あ、いや…やっぱり次元が違うと思ってね…」
「…そうですね…流石元帥の方々ですよね…」
「いや…そういうことじゃないんだよ。」
「?じゃあ、一体…」
「…気付かないかい?」
「…?」
勇翔は崇史が何を言っているのか分からなかった。
「…二人は、まだ聖霊を使っていないんだよ…それどころか、上級魔法すら使っていない…」
「!?」
勇翔は崇史の言葉に愕然とした。
「確かに…でも、それでこれですか…!?」
「まだあるんだ。元帥はあまりにも力が強大過ぎるから、大元帥様自ら二段階の多重封印を施術しているんだ。その効力は絶大…第一の封印で二分の一…第二の封印でさらに二分の一…会わせて通常時は全力の四分の一程度の力しか出せないようになってるんだ。」
「…あれで…まだ全力じゃ無い…」
勇翔は急に寒気を感じた。
「あれの四倍…人間が持てる力じゃない…!」
「…確かに、ね…元帥の力は強大過ぎる。世界の根幹に根差す力とはいえ、あまりにもその力は大き過ぎる…人が持つべき力じゃ無いのかもしれない…でもね、勇翔君…」
そう呟く崇史の声は、少し沈んでいた。
「…戦わなければ、守れないというのなら…戦うしか無いのさ…たとえ人殺しと罵られようとも、生き残らないといけない時もある…それが、戦争だよ勇翔君…」
「…でも…相手も同じ人間ですよ…殺してまで生き残って、その先に、何が残るんですか…?」
「…誰かを殺せば、その肉親が銃をとる…その肉親が死ねば、またその肉親が銃をとる…戦争は、結局何も生まない…ただ被害者が増えるだけさ…でも、復讐も何も生まない…元々何も生まない戦争から派生したんだから、何かを生めるはずがない…」
「…それで、誰かを殺して、自分に銃口が向いたら、学園長はどうなさるんですか…?」
「…そうですね…流石元帥の方々ですよね…」
「いや…そういうことじゃないんだよ。」
「?じゃあ、一体…」
「…気付かないかい?」
「…?」
勇翔は崇史が何を言っているのか分からなかった。
「…二人は、まだ聖霊を使っていないんだよ…それどころか、上級魔法すら使っていない…」
「!?」
勇翔は崇史の言葉に愕然とした。
「確かに…でも、それでこれですか…!?」
「まだあるんだ。元帥はあまりにも力が強大過ぎるから、大元帥様自ら二段階の多重封印を施術しているんだ。その効力は絶大…第一の封印で二分の一…第二の封印でさらに二分の一…会わせて通常時は全力の四分の一程度の力しか出せないようになってるんだ。」
「…あれで…まだ全力じゃ無い…」
勇翔は急に寒気を感じた。
「あれの四倍…人間が持てる力じゃない…!」
「…確かに、ね…元帥の力は強大過ぎる。世界の根幹に根差す力とはいえ、あまりにもその力は大き過ぎる…人が持つべき力じゃ無いのかもしれない…でもね、勇翔君…」
そう呟く崇史の声は、少し沈んでいた。
「…戦わなければ、守れないというのなら…戦うしか無いのさ…たとえ人殺しと罵られようとも、生き残らないといけない時もある…それが、戦争だよ勇翔君…」
「…でも…相手も同じ人間ですよ…殺してまで生き残って、その先に、何が残るんですか…?」
「…誰かを殺せば、その肉親が銃をとる…その肉親が死ねば、またその肉親が銃をとる…戦争は、結局何も生まない…ただ被害者が増えるだけさ…でも、復讐も何も生まない…元々何も生まない戦争から派生したんだから、何かを生めるはずがない…」
「…それで、誰かを殺して、自分に銃口が向いたら、学園長はどうなさるんですか…?」

