「そう…その神器とはこれです。」
アマテラスは懐から一つの曲玉を取り出した。それは不思議な光を放っている。
「…ヤサカニノマガタマといいます。」
「ヤサカニノマガタマ…?」
「この中には逢原家の初代当主より今までの契約者の魂と記憶が保管されています。」
「魂と、記憶…!?」
「そう…その数は、約六十人…その中には、真打を会得していた方もいました。」
「真打を…」
「そして、この中には貴女の記憶も保管されています。」
「私の…!?」
「そう。この神器は記憶を、その主の魂を鍵として保管するものです。そして、貴女の記憶は日々積み重ねられています。」
「…そして、私が死ねばその魂を鍵として、記憶が保管される…そういうことなんですか?」
「…えぇ…」
「…そうですか…」
すると蓮の霊力が一気に開放された。その衝撃は、辺りの花を全て吹き飛ばす程に強烈だった。
「これは…ッ!?」
驚くアマテラスに蓮は独白の様に言った。
「…いつも、考えていたんです…死んだ人間の魂は、一体どこに行き着くのか、と…ひょっとしたら、死んだ人間の魂は永遠に現世を彷徨い続けるのではないかと…でも、その疑問も晴れました。」
その瞬間蓮の姿が消えた。
「!?速い…ッ!」
アマテラスは気配を辿ったが掴むことは出来なかった。そしてその背後に蓮の剣圧が飛来した。
「!?」
アマテラスは避けることも防ぐことも出来なかった。爆煙が上がる中からアマテラスが飛び出した。その体は所々に火傷があった。
「く…さっきまでとは全く違う…明確な気迫…戦う決意が固まった様ですね…」
そして爆煙が晴れると、蓮が立っていた。しかしその手には天叢雲剣は握られていなかった。
アマテラスは懐から一つの曲玉を取り出した。それは不思議な光を放っている。
「…ヤサカニノマガタマといいます。」
「ヤサカニノマガタマ…?」
「この中には逢原家の初代当主より今までの契約者の魂と記憶が保管されています。」
「魂と、記憶…!?」
「そう…その数は、約六十人…その中には、真打を会得していた方もいました。」
「真打を…」
「そして、この中には貴女の記憶も保管されています。」
「私の…!?」
「そう。この神器は記憶を、その主の魂を鍵として保管するものです。そして、貴女の記憶は日々積み重ねられています。」
「…そして、私が死ねばその魂を鍵として、記憶が保管される…そういうことなんですか?」
「…えぇ…」
「…そうですか…」
すると蓮の霊力が一気に開放された。その衝撃は、辺りの花を全て吹き飛ばす程に強烈だった。
「これは…ッ!?」
驚くアマテラスに蓮は独白の様に言った。
「…いつも、考えていたんです…死んだ人間の魂は、一体どこに行き着くのか、と…ひょっとしたら、死んだ人間の魂は永遠に現世を彷徨い続けるのではないかと…でも、その疑問も晴れました。」
その瞬間蓮の姿が消えた。
「!?速い…ッ!」
アマテラスは気配を辿ったが掴むことは出来なかった。そしてその背後に蓮の剣圧が飛来した。
「!?」
アマテラスは避けることも防ぐことも出来なかった。爆煙が上がる中からアマテラスが飛び出した。その体は所々に火傷があった。
「く…さっきまでとは全く違う…明確な気迫…戦う決意が固まった様ですね…」
そして爆煙が晴れると、蓮が立っていた。しかしその手には天叢雲剣は握られていなかった。

