「…君は、朱翅公の知り合いなのかい?」
「朱翅さんは、俺の祖父の直弟子ですよ。」
「君の祖父というと…世界を震撼させた三度の大戦を生き延び、国連統合軍第三師団師団長にまで登り詰めた御方…師紀衆雜(しのりじゅうぞう)元帥殿…」「…やはり貴方は国連の重鎮の様ですね…」
学園長は少し黙ってから歩き出した。
「…ついておいで。」
京介は学園長に従って歩き出した。着いたのは学園長室だった。京介は学園長に招かれて中に入った。
「さぁ、座って。」
「…では…話の続きをして下さいますか?」
「…君の思っている通りだよ…私は、国連統合軍中央指令室所属、第四師団師団長…冨山崇史元帥だ…」
「…やっぱり、貴方は元帥でしたか…では、俺の父の事もご存じですか?」
「あぁ…勿論知っているよ。師紀憲蔵(しのりけんぞう)元帥殿。師紀元帥配下の第一師団は、統合軍随一の武闘派集団。君の父上には、昔お世話になったよ。」
「昔…ですか?」
「あぁ。私と憲蔵さんや、一部の元帥は、元は同じ部隊の出身なんだ。国連統合軍中央特殊作戦軍…通称『紫閃大隊』…国連統合軍内部でも極一部の将校しか知らない極秘の部隊だった。」
「紫閃大隊…」
「知っているのかい?」「父から、少しだけ…」「…そうか…憲蔵さんに…」
「はい…国連統合軍最強の部隊だった、と…でも、それ以上の事は…」
「…まぁ、紫閃大隊はその存在自体が秘匿されていたからね。本当は知らなくとも無理は無いんだよ。だから気にする事は無いよ。」
「…学園長は、プレイヤーなんじゃないですか?」
「…流石は、憲蔵さんの御子息だね…そう、私はプレイヤーだよ。君と『同類』のね…」
「…!?」
そう言った学園長の眼は、強烈な冷たさを秘めていた。まるで氷のような冷たさだった。「…今日はもう遅い。早く寮に戻りなさい。いいね?」
「…分かりました…」
京介は学園長室を出て行った。学園長は窓際に立って空を眺めた。「…まさか、こんなに早くやって来るとはね…向こうも中々に強者揃いの様だね…」
学園長は立ち上がって窓に手を当てた。
「…こちらも、ゆっくりしてはいられないな…」
空の月を見つめる学園長の眼は、酷く冷酷な冷たさを秘めていた。
「朱翅さんは、俺の祖父の直弟子ですよ。」
「君の祖父というと…世界を震撼させた三度の大戦を生き延び、国連統合軍第三師団師団長にまで登り詰めた御方…師紀衆雜(しのりじゅうぞう)元帥殿…」「…やはり貴方は国連の重鎮の様ですね…」
学園長は少し黙ってから歩き出した。
「…ついておいで。」
京介は学園長に従って歩き出した。着いたのは学園長室だった。京介は学園長に招かれて中に入った。
「さぁ、座って。」
「…では…話の続きをして下さいますか?」
「…君の思っている通りだよ…私は、国連統合軍中央指令室所属、第四師団師団長…冨山崇史元帥だ…」
「…やっぱり、貴方は元帥でしたか…では、俺の父の事もご存じですか?」
「あぁ…勿論知っているよ。師紀憲蔵(しのりけんぞう)元帥殿。師紀元帥配下の第一師団は、統合軍随一の武闘派集団。君の父上には、昔お世話になったよ。」
「昔…ですか?」
「あぁ。私と憲蔵さんや、一部の元帥は、元は同じ部隊の出身なんだ。国連統合軍中央特殊作戦軍…通称『紫閃大隊』…国連統合軍内部でも極一部の将校しか知らない極秘の部隊だった。」
「紫閃大隊…」
「知っているのかい?」「父から、少しだけ…」「…そうか…憲蔵さんに…」
「はい…国連統合軍最強の部隊だった、と…でも、それ以上の事は…」
「…まぁ、紫閃大隊はその存在自体が秘匿されていたからね。本当は知らなくとも無理は無いんだよ。だから気にする事は無いよ。」
「…学園長は、プレイヤーなんじゃないですか?」
「…流石は、憲蔵さんの御子息だね…そう、私はプレイヤーだよ。君と『同類』のね…」
「…!?」
そう言った学園長の眼は、強烈な冷たさを秘めていた。まるで氷のような冷たさだった。「…今日はもう遅い。早く寮に戻りなさい。いいね?」
「…分かりました…」
京介は学園長室を出て行った。学園長は窓際に立って空を眺めた。「…まさか、こんなに早くやって来るとはね…向こうも中々に強者揃いの様だね…」
学園長は立ち上がって窓に手を当てた。
「…こちらも、ゆっくりしてはいられないな…」
空の月を見つめる学園長の眼は、酷く冷酷な冷たさを秘めていた。

