「と、とにかくすみませんでした。

私はこれで…」


逃げるが勝ち。

・・・?!

手を掴まれた。

「なんですか?」

「一緒に探してあげるよ。

まだ時間あるし、

この人じゃ、探すの大変だろ?」


…確かに。

「お願いします」

「友達の顔は分からないけど、

男除けくらいにはなれるさ」

笑いながら、私の手を引いて、

歩き出した。