「別に…

オレの実家が、

呉服屋をしてるからな・・・

着物を着る機会も多かったし、

手伝いで、

女の人の帯も結んでた。

普通の奴なら、こんな事は出来ない」


そう言って微笑んだ。


「え?!・・・

呉服屋の跡取りなんですか?」


「オレは後なんか継がない。

兄貴がいるし、オレには、

こっちの仕事の方が、

性に合ってる」