「臭いですか?」

愛奈は慌てて自分の体を

嗅いでいた。

オレはクスッと笑って、


「いや、甘い香りがしたから、

香水の匂いかと・・・」


「う~ん・・・

自分で、自分の匂いは分かりませんね?」

そんな出来事があってからだ。

・・・

愛奈の傍にいると、

いつも同じ香りがした。

他の女とは違う、

優しい香り。