「だ、大丈夫ですよ、これくらい」


「だから座ってろって言ったのに」


「・・・」

何も言い返せない・・・

・・・

テキパキと手当てをした俊は、

「座ってろ」

ともう一度念を押した。

・・・

シュンとした私に気付いた俊は、

クスッと笑って私の頭にキスを落とした。

驚いた私は俊を見上げた。

「お前は、そこにいてくれるだけでいい」

「・・・」

その言葉に、恥ずかしくて、

目を逸らした。