無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~

「誠之助さんも、

もっといい方を探してください」


「・・・愛奈ちゃん」



私は笑顔で二人を立たせると、

玄関まで送りだした。


「今まで、色々ありがとうございました」


・・・

ドアが閉まると、

緊張感が一気に取れて、

その場に座り込んだ。

これで、

全部の縁が途切れた。

・・・

これでよかった。

俊には、私なんかより、

あの麗さんって人の方が、

いいに決まってる。

誠之助さんにも・・・

・・・

流れそうな涙を、

グッと堪えて笑顔を作って見せた。