朝。

目が覚めた私は、

俊が寝ていることを確認して、

寝室を出た。

・・・

着物はオレが返す。

そう言っていたけど、

借りたのは私だから、

やっぱり自分で返さないとね。

・・・

綺麗に畳んだ着物を、

鞄にしまい、

何事もなかったように、

仕事に行く身支度を始めた。