間もなくして、

愛奈の寝息が聞こえてきた。

・・・

オレと言えば、

すぐに寝つけない。

気持ちよさそうに眠っているか愛奈を、

見ていると、

自然と笑みがこぼれる。

・・・

ふと、

兄貴の事が頭をよぎった。

・・・

愛奈がオレを好きになる前に、

兄貴を好きになってしまわないかと、

気が気じゃない。