手の温もり

「…ふぃっく」

あー

泣いた泣いた

スッキリした

ストレス溜めるってすんごく悪いね

改めて知ったわ

「おい」

ん?

なんか変な声が上からするけどほっておこう

そうしよう

「おい!!!」

やっと気づく

こいつの前で泣いていた,ということを

「へ…?」

「『へ…?』じゃねえよ。いつまで泣いてんだ…」

どうしよう…

「とりあえず,此処さみーからけーるか。な?」

「ぅん…」

そう言ってポンっと頭に手を置いた