この声が枯れるまで

「--よし。」


「あ、電話終った?」

兄ちゃんは、こくんとうなずいた

「隼人、弾いてみ。」


俺は、兄ちゃんからギターを渡された。初めてだ。兄ちゃんの曲を、兄ちゃんの前で弾くのは。ドクンドクン。指が震える。

「ra-ra-....」



兄ちゃんは、真剣に俺のギターの音を聞いてくれた。たから、弾いてる途中は、緊張しなかった。


パチ………………パチパチパチパチパチ



「すっっっっんげぇぇぇな!!!隼人!!!ホントにすげーよ。」


きらきらと、大きな瞳を光らせて、兄ちゃんは俺の頭を撫でた。


「やっぱり、隼人は、俺のライバルだな!!」


「ライバル……。」

「そーだ。そーだ。ライバルだ」





「そして、いつか……二人でギター合わせて演奏できる日がくるといいなー。」


「演奏ー????!!」

「そーそー。ギタリストとして、ライヴしちゃったり?!」


「おお!!いいね。それ。」


「いいだろー?兄弟バンド!」


「兄弟バンド・・・かあ!!!」