「オッサン言うなよ。俺まだ四十路手前だぜ。」


「立派なオッサンだよ。」



ノコノコやってきたのは用務員のオッサン。

フツー用務員ってのは定年後のご老人がするもんかと思ってたけどな。



「てか、アンタなにちゃっかり座ってんの!?アンタこそ仕事しよーよ、働き盛りのくせに!」


「しかも、煙草吸いだしたし・・・」


「まーまー固いコト言うな♪校内で吸ってンのバレタラ怒られんじゃねーか。ココならオマエ等が身代わりになってくれっだろ?」



「大人としても人間としてもダメダメだな・・・」


「俺、特に将来の夢とかねーけど、コイツみたいな大人にだきゃなりたくねぇ・・・」



四十路近くで隠居老人みたいな用務員職。


よく見りゃ男らしい精悍な顔立ちとも言えなくはねぇけど


髪はボサボサ


無精ひげ


着古したジャージ上下


(たまにTシャツ)


サンダル


咥え煙草で、ジャージに手を突っ込み一物をボリボリ・・・とか。




・・・どう見積もっても人生の落後者だよ。