「どこ行ったか、分かる?」


俺の質問にギャル子達がちょっと驚いた顔をした。

自分でもびっくりするぐらい声が低くなった。



「えと、知らないけど。アイツ等いつも音楽室でつるんでるから、多分・・・。」


「そか、アリガト。」



それだけ言って、走りだした。






飛び出した俺はその後のやり取りは知らないワケだが・・・

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俺の姿を見てヨー先輩が


「わお。狂犬復活。」


楽しそうに口笛を吹いた。


月が徐に立ち上がったのを見て、ホシ先輩が首を傾げた。




「加勢は必要ないんじゃない?仮にも相手は女の子だし。それにロウのあの様子じゃ、敵が何人でも噛み殺すよ。」


「・・・だから行くんだよ。あれじゃアイツ、女でも殺しかねねーよ。」


「ふ、なるほど。」



「んじゃ面白そうだから、俺も見に行くかな♪」






そう言って、みんなでぞろぞろと移動を始めたのだった。


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